「断れば…?」
 
 
“ふふ…構いやしないよ。いずれ連中からの手も伸びてくるだろうし、君らの選択肢は限られている。”
 
 
「ゼーマンさん、連中って?」
 
 
「多分、先程言ってた、犯罪を引き起こしている連中のことだろうな」
 
 
“ご名答。連中も力を蓄えるために様々な同志達を引き抜きにかかっている。”
 
 
「力を蓄えるって、何のために?」
 
 
“…まずは日本、そしていずれは世界を手に入れるため。ついでに連中の頭の名を言おうか?”
 
 
「非現実的すぎて可笑しくなりそうな話だが、一応頼むわ。」
 
 
“三田君、残念ながら現実だ。そして我々が戦うべき連中の頭領、それは織田信長だ。”
 
 
続けざまにゼーマンは問いかける。
 
 
“もう一度聞く。信長の仲間になって出始めに日本から、そして世界を戦禍に巻き込むか?それとも我々と組んで奴を阻止するか?”