「ねぇ~、三田、聞いてんの?」
 
 
机に座り、ボーッとした少年の目の前を橋口愛はブンブンと手をかざし問いかける。
 
 
「おーい、三田!三田晃一ー?」
 
 
「…ああ、なんだよ、橋口。無駄に長い手ブンブン振り回すなよ、危ないだろ。」
 
 
三田晃一と呼ばれた彼は気づき、それを鬱陶しそうに払い、掴んだ。
 
 
「おりょ!?」
 
 
「だから、何ですか?橋口さん?」
 
 
「ん。あーね、今日一緒に帰らない?最近物騒って先生言ってたじゃん。」
 
 
「あーあれか、日本中至るとこで喧嘩が起きてるてやつか。」
 
 
「うん、怖いからお願い!近所だしついでで良いから!!」
 
 
「仕方ねえなあ。」
 
 
「やたっ!ありがとー!!」
 
 
「途中のモックバーガー、ドデカサンドのLLセットよろしくな!」
 
 
「そんなぁ~(;。;)」
 
 
「バーカ、冗談だよ。」