夏の記憶

毎日あそんでたから

ばいばいするのが
悲しくて私はちゃんと
さよならを言わなかった

車の窓から涙でぐしゃぐしゃの
顔でのぞいて かいとくんが
ママに何か渡すのを見た

ママがあとで私に
渡してくれたのはかいとくんからの手紙だった
その中には
“またあおうな”
ってゆう文字と 貝で作ったネックレスが入っていた

あの海では見つけるのが
むずかしいはずなのに
きっと一生懸命さがしてくれたんだろうな


もちろん今も残ってる


それがわたしの素敵すぎる初恋