「よし、診察も終わったしメシ食うか」
そうだった、忘れてたよ。
春人に支えられてゆっくりと起き上がる。
ベッドサイドのテーブルには美味しそうに湯気をたてているお粥がある。
春人が作ってくれたんだ…………。
思わず顔がにやけてくるのを長い髪で必死に隠した。
「ん?
なににやけてんの由香??
まぁいいや。
ほら、あーん」
じ、自分で食べれるってば!!
「自分で食べれるからっ!!」
そう言ったけど、
「何?
口移しで食べさせて欲しいわけ?」
そう言われたらもう、素直に口を開けるしかなかった。
ゆっくりちょっとずつだけど、
春人が食べさせてくれたおかげで、間食できた。

