あたしだけのお医者さん






「由香の体はまだ完全じゃないんだよ。

俺がどうしてもって言うから、家で俺が診察するっていう条件で退院許可が下りたの。



現にさっきだって、ちょっとベッドから出てただけで、熱上がっただろ?」



当たっていることだけに、反論できない。



それに、、、、




さらに春人はなにか言おうとしている。









「心配なんだよ、由香が。





早く元気になって、俺の傍で笑ってて欲しいんだ………。」




完全にくにゃくにゃになったあたしの体には、もうパジャマなんか掴む力も残ってなくて。




春人によってボタンが外されていくことに、もう抵抗なんて出来なかった。