「手、、ずっと握っててくれたの?」 「当たり前だろ。 お前を1人になんて、しておけないしな」 意地悪く笑う春人に、胸がキュンとした。 春人の手が離れて、あたしの額に触れてくる。 「良かった。 熱だいぶ下がったな」 額に手が触れるだけでもドキドキしてしまう。 額に置かれていた手が離れ、少し名残惜しい気持ちでいると、 春人は、ちょっと待っててと言って部屋から出て行ってしまった。 ベッドに横になったまま、じっと待つ。 直ぐに春人は戻ってきた。 聴診器を手に持って…………………