右手は、春人によってしっかりと握られていた。 寝ちゃってる…………。 もしかして、ずっと握っててくれたのかな……? 嬉しい。 キレイすぎる寝顔に見とれる。 無防備な寝顔。 嫉妬しちゃうよ。 筋が通ってて高い鼻。 サラサラの髪。 思わず触れたくなる。 そっと手を伸ばして髪に触れる。 愛おしくなって、そのまま頬へと手を降ろしていく。 「ん………… 由香……………?」 せっかく眠ってたのに……… 起こしちゃって悪かったな…………。