あたしだけのお医者さん



春人は、一番奥の部屋の前で立ち止まると、鍵を差し込みドアを開けた。





春人に促され中に入る。



白で統一された壁や家具は清潔感があって、とてもキレイだ。



「ごめんな、汚くて」



春人はそう言うけど、汚い所を探す方が難しかった。








「さてと、

由香、ベッド行くぞ。」



!!!


そう言われて、一気に顔が熱くなる。



そんな………

いくらなんでも

来たばっかりで早すぎるよ……//



ぽかんと立ち尽くしていると、



「ばか、何変なこと考えてんだよ。

まだ風邪完治したわけじゃねーんだぞ?
主治医として、まだ自由にはさせられねーな。


ま、して欲しいなら別だけど?」


そう言ってニヤリと笑った春人に、



勘違いして恥ずかしくて真っ赤になってたあたしは、
更に顔を赤くして俯いた。