あたしだけのお医者さん




てゆうかお母さん!

あたし何も聞いてないんだけど!


まぁ会ってないから当然だけど………。






しばらくしてウトウトしかけていると、ノックのあとに病室のドアが開いた。



入ってきたのはお母さん。





「ごめんね、来るの遅くなっちゃって」




そういってベッドの隣の椅子に座った。





「先生と暮らすなんて聞いてないよ!!」



あたしがそう言うと、



「あら~、いいじゃない。あんなカッコイい先生と付き合ってるなんてママ羨ましいわ。


それに体の弱い由香のことだし………

先生が傍に居てくれたら安心かなって思ったのよ。」





ママ………。


ママの優しさに涙が滲む。




「とりあえずこれ着替えね。

家の荷物はもう先生の家に運んであるから。


先生の家から学校までも近いらしいわ。

でもたまには家に帰って来なさいね」





そう言うと、ママは病室からでて行ってしまった。