あたしだけのお医者さん



まだ何か言いたそうな春人に、あたしは顔を上げる。











「由香、、、、










一緒に暮らさないか?」










開いた口がふさがらないとはこのことを言うんだろうか。



びっくりして動けなくなってしまったあたし。




あたしの顔を心配そうに覗き込んで、
嫌か?
そう聞いてくる春人にあたしは全力で首を振って否定した。




「でも、、、お母さんたちがきっと許してくれないよ、そんなこと………」






悲しくなって視線を布団に落とす。