あたしだけのお医者さん




「由香、聞いて?」



春人はあたしの涙を親指で拭いながら、もう一度言った。






「俺は由香の彼氏なの。


由香が退院したって、会えなくなる訳じゃない。


仕事が忙しくて寂しい思いさせるかもしれないけど、
俺は由香しか見てないから。」





ホントに?


あたし子供だし単純だから、そんなこと言われたら信じちゃうよ??



それでもあたしの心は嘘だなんて思ってなくて、うれし涙が頬を伝った。







「それと、、、」