「えと、あなたは……?」 「あ、そうだった。ごめんなさい、私、橘麗夏って言います。 山本さんは今日はおやすみなの。」 麗夏さんはキレイな声でそう言った。 ピピッ" いつの間にか挟まれていた体温計を抜き取られて、 「だいぶ熱下がったね。もう少ししたら先生くるから、ご飯食べてていいからね。」 橘さんはそう言って、行ってしまった。