あたしだけのお医者さん


「ぐすっ……」




先生が涙に気づいて、あわてて聴診器を首にかけてあたしの顔を覗き込んできた。



「大丈夫ですか!?
どこか痛いですか!?」


そう聞かれても、ただ首を横に振ることしかできなかった。




それでも先生は何も言わず、黙ってあたしの頭をずっと撫でてくれていた。