あたしだけのお医者さん






やばっ!




起こしちゃった。






「おはよ、春人


あの、起こしちゃってごめん…」







あたしの言葉を聞いた春人は、フッて笑って、









「何言ってんだよ。


俺が起きたくて起きたの、由香のせいじゃねーよ」








そう言って頭を撫でたあと、そのまま額に触れてきた。









「ん…まだ少しあるけど、大分下がったな。


よかったよかった」








そう言ってまた、あたしの頭を撫でた。









「ゴホッ、ケホッ……



春人、色々ありがとう…。



ほんとに…


大好きっ」







春人はあたしの背中を摩りながら、








「無理すんな、由香。


つーか、俺やばい……


朝から煽んなよ…





俺の理性、持たない」








そう言いながらグイッと春人の胸に引き寄せられて、胸に顔を押し付けられた。









刹那








「俺も、愛してる」









そんな言葉と共に、頭の上にキスが降ってきた。