あたしだけのお医者さん







ん……



朝…?





カーテンの隙間から眩しい朝日が差し込んでいて、思わず目を細めた。









隣には、まだ春人がぐっすりと眠ってる。








腕を見ると、昨日したまま寝たはずの点滴がなくなってる。








きっとあたしが寝てる間に、終わって外してくれたんだよね。









頭の下に敷いてあった氷枕も、きっと春人が夜中にやってくれたんだ…。









こっちを向いて眠る春人。


相変わらず整ってる顔。





高い鼻、うらやましいな。





肌、きっとあたしよりすべすべだよ。





いつもと違って乱れてる髪の毛。



触ってみる。



サラサラしてて、気持ちいい。







愛しくて。





愛しくて。







無防備に眠る春人の頬に軽くキスした。










「ん…由香……?」