そういえば、今深夜なんだよね。
具合悪くて、そんなこと考えてる余裕なかったけど。
春人が診てくれて、点滴してくれたおかげで随分楽になった様な気がする。
夜中に春人を病院に行かせたりして、ほんとに申し訳なく思うし、そんなことさせてる自分が情けなくもなる。
でも、
正直嬉しかった。
春人に愛されてるのはあたしなんだ、って実感出来たから。
色々あって潰されそうになってたあたしの心には、その春人の愛情が深く浸みて。
あたしの中を春人が全て満たしているような、そんな感覚に陥る。
この先、あたしと春人にはどんな未来が待ってるんだろうな…
春人と一緒なら、きっとどんな未来も幸せだよね…
隣に横たわる春人があたしの髪を撫でながらおやすみって言うのを聞きながら
そんなことを考えていたあたしは、ゆっくりと眠りの世界へ引きずり込まれて行った…―――

