あたしだけのお医者さん








ドクン、と心臓が高鳴ったのが分かった。







目が反らせなくなる。







「由香……



愛してる。


由香だけだ。



もう一人で何でも悩まないで。




俺が、傍に居るから。








忙しくて不安にさせることもあるかもしれない。






それでも…




それでも俺には、由香が1番大切。






由香…愛してるよ」








最後の言葉を聞いた瞬間、止まりかけていた涙がまた溢れ出した。







どうしよう、凄く嬉しい。






「春人…あたしもだよぉ!



もう春人じゃなきゃダメなの!





大好きだよ、春人…!



ずっと一緒にいて」













それから二人はどちらからともなくキスを交わし
た。









今までで1番、深くて熱いキスだった。