あたしだけのお医者さん









「あ、あーん…」




ち、近いよ……




「はい、いいよ」




はぁ…恥ずかしかったあ
……






なんどされても慣れないよ。








「やっぱりだいぶ腫れてるな。

辛かっただろ?


もう無理していっぱい喋んなくていいから」







そう言ってあたしの頭を撫でながら髪を一束取って、その上にそっとキスをした。










「春人……」






「ん?

どした?」




春人は穏やかに微笑みながら、髪を透く手は止めずに言う。










「迷惑、ばっかりかけて、ごめんなさい…



春人はずっと信じてくれてたのに、、



あたしはちゃんと信じてあげられなくて…



その上体調悪くして。




お仕事で疲れてる春人の仕事ばっかり増やして…




ホントにごめんなさい」






やばい、涙でてきた……






泣くとますます頭痛くなるからやなのに。