あたしだけのお医者さん






「春人のせいじゃないよ!!」




「え??」







「あたし別に、春人に謝って欲しかった訳じゃないの。






でも……

気になっちゃって…



ケホッ……



あたしこそごめんなさい。





春人に心配ばっかりかけて。





もう春人と一緒には居られないんだって思ったら、悲しく…」






え……






あたし……




春人に抱きしめられてる……?








「由香………




不安にさせて悪かった。





でも俺は、何があってもお前を離したりはしない。





絶対だ。


約束する。


つーかむしろ、由香が別れたいって言ってもぜってー離さないしな」







「春人………」







「だから安心しろ。




何があっても、ずっと傍にいる。






由香は安心して、俺だけ見てればいい」







春人の言葉に安心しきったあたしは





熱でだるい体で力も入らなかったはずなのに






無意識のうちに、春人をぎゅっと抱きしめ返していた。