あたしだけのお医者さん






「………それいつ?

何時くらい?」




「昨日か一昨日……



夕飯作ったときだったから、5時半くらいだったと思う」






何も答えないってことは、やっぱり心当たりあるんだね……






「…くそっ………!」




え?





「あいつだ。


まさかこんなことまでしてくるなんて…!


許せねえ、、」





「待って春人!


その人は何も悪くないよ……


だって彼女だもん!

あたしが…ケホッ

春人の優しさに漬け込んだからそれで…ケホケホッ」





「由香、落ち着いて聞いて?」





春人はあたしの背中を優しくさすりながら、ゆっくり話し始めた。







「話がややこしくなるから先に言っておくけど、


俺にはほんとに由香だけだから。


信じてほしい」


「でも、あの人春人の彼女だって、、」




「だから、これから話すことを聞いてほしいんだ」






すごい真剣な表情で話す春人に、あたしはゆっくり頷いた。