ルイスはそれからベリルに会おうとは思わなかった。

 彼と母の間には愛とか友情とか、そんなモノでつながっているのでは無い事を知ったからだ。

 言葉では表現出来ない何か……

 周りの人間になど到底、理解できっこない絆があるんだと感じた。

 だから、母も彼も口を閉ざすんだろうか。

 ならば俺は何をすればいいのだろうか……

 簡単な事だ。

『母を支えること』

 俺は母を支えるためにここにいるんだ。

 それが、ベリルに会って出た「答え」──