止まらない時間

「……」

 ルイスは、目の前にいる青年をマジマジと眺めた。

 やっと探し当てた人物──ルイスは言葉を詰まらせる。

 何から話せばいいのか目の前のベリルに当惑するばかりだ。

 そんな青年にベリルも眉をひそめる。

 知らない番号からの電話で切り出された言葉が、

<あの……っ! 俺、エリザベスの子供なんですけど……。お話聞かせてください>

「は?」

 我ながら間の抜けた返しをしたものだ……ベリルはその時の事を思い起こし小さく溜息を吐き出した。

「何の用かね」

「用……用は、えと……」

 会ったら何を言おうか色々と考えていたハズなのに、いざ会うと何を話していいのか思考が混乱する。

 コーヒーを傾けて目の前でオロオロする青年を眺める。