<届いたかね>

「! ベリル」

「!」

 聞こえた名前にビクリと体を強ばらせる。

「お前……なんでっ」

<私が気付かないとでも思うのか>

「!?」

 もしかして撮影を頼んでいた事か……

「いや、それはだな」

<問い詰めたらバラしたよ>

「……」

 こいつに隠せる訳がなかったか……ピエールは頭を抱える。