止まらない時間

「レディ、今日はあなたの誕生日です」

「え、そうね」

「あなたの心を深く傷つけてしまうかもしれないと悩みましたが……俺の友人に頼んで奴を撮影してもらいました」

「! ベリルを?」

 複雑な瞳を見せる彼女にピエールは苦い表情を少し浮かべたがそれを手渡して静かに部屋から出て行った。

「……」

 写真を見つめる。

 端正な顔立ちとエメラルドの瞳。

 視線はこちらを向いていない、隠し撮りしたのが一目瞭然だ。