でも、私達は無力だった どんなに強く教頭に訴えても状況が変わる事はなかった 言い表しようのない悔しさと、虚しさが私達を包んでいた …………………………… 教頭の言う通り顧問なしで部活を進めて数日が過ぎた ある日の朝 私が音楽室に向かっていると音楽室の前に立っている男の人の姿が見えた ‘誰だろう’ 音楽室に来る男の人と言えばメタボくらいだったから 見慣れない光景に違和感たっぷりだった