母親と父親にも疎まれてた。
あの頃の私の家族はまるで本の世界のようだった。
父親は仕事ばかりの人間で、家にいることも少なかったし、家庭を大事にしているようには見えなかった。
母親は世間体を第一に考える人だった。
小学校の時は真面目だった私にとてもやさしく、いつも近所に自慢していた。
中学になってから、少し成績が悪くなった時、周りの人に恥ずかしいんだから、ちゃんと勉強しなさい。なんでそんな簡単な事もできないの?近所に笑われるじゃない。と言われた。
あの日からいい子でいることを止めた。