「早苗、彼が来たわよ?中に入れてもいい?」
「うん。」
頷いた瞬間に入ってきたのは夫になる彼だった。
「綺麗だね早苗。」
「ありがとう誠。」
あまり言われなれてない言葉を聞いたから、少し照れた。
「君が金沢に騙された相手か。」
「先生、疑われるような発言やめてくれる?」
余計なこと言うのは昔からかわってない。
「そうですよ。早苗さんに騙されたわけじゃなくて、僕が騙したかもしれないんですから。」
「何言ってるのよ。もう。」
私なんてほっといて先生と誠は二人で盛り上がっていた。