「お母さん、お父さん、今まで沢山迷惑と心配かけてごめんね。今日までありがとう。」
涙が出てきそうだった。
でも、まだ早い。
式まではまだ時間がある。父親はもう泣いてたけれど。
私はまだ泣けない。
泣くならせめて式の最中に…。
なんて、そんな事考える人はいないだろうな…。
後1時間くらいかな。
扉をノックする音が聞こえた。
誰だろう?
「失礼いたします。」