「あたしの用事はもう終わったから。帰る。」
後ろを振り返り帰ろうとしたとき、彼は話し掛けてきた。
「少しベンチで話そうよ。」
意味がわからなかった。
「どうしてあたしがあんたと話さなくちゃいけないの?」
「特に理由はないけど。ダメ?」
「面倒くさい。意味がわからない。だから嫌。」
それだけ言って私は歩き始めた。