あ、今彼女が笑った。
素敵な笑顔。
心が癒されるよう。
 
 
 
 
最近では、
殺意を感じさせるような
手紙まで届くらしい。


何とかしてあげたい。

 
けど、モニター越しの私には
どうする事も出来ない。
 
 
私は再度、
深くため息をついた。
 
 
 
 
と、その時だった。
 
彼女の後ろの窓から
誰かが入って来たのだ。
 
 
手には
包丁らしき物を持っている。




『ストーカーだ!』
 
 
 
 
そう思ったが、
どうする事も出来なかった。
 
 
彼女は気づいていないのか、
相変わらず
パソコンのモニターを眺めている。
 
 
 
 
「危ない!逃げて!!」
 
 
 
 
思わずそう叫んだその瞬間、
モニターの中の
彼女の首がスパッと裂け、
 
血しぶきが
彼女の部屋を真っ赤に染めた。
 
 
 
 
血しぶきは
カメラにもかかったのか、
私のパソコンのモニターは
一面赤く染まった。
 
 
 
 
ん?
 
赤く??