“この男は何を考えているのか…。そして、なぜ自分はここにいるのか。”

 「……名月。」

 男に疑いの目を向けたまま、ボソッと答えた。

 「なつきちゃんね。俺は公貴。公園の公に、貴重の貴で公貴。なつきちゃんの漢字はどんな漢…」
 「そんなことはどうでもいいですけど、なんでわたしはここにいるんですか?」

 わたしは、いらいらが隠せなかった。何で漢字なんか聞き出したんだ!しかし、男は笑顔を変えないまま、こう言った。


 「君……、星を見てたのかな?」


 ………………!


 …思い出した…(泣)