ずるいよね。 翔ばっか、あたしをいつもドキドキさせて。 『わかってる。あ、外国でも日本でもあたし以外の人間を拾っちゃダメだからね!』 「拾ったら?」 『…別れる』 「大丈夫、安心して?俺、李紗以外どーでもいいから」 そういって、くしゃっとあたしの頭を撫でる。 手から伝わる体温があたしに安心を与えてくれた。