「ホント、馬鹿だなぁ」 『また馬鹿って…!!』 「俺の気持ち分かってると思ったのになー…」 なんなのよ!! あたしはエスパーじゃないんだから、話してくれなきゃわかんないよ。 我慢しようって決めていた涙がポロポロと瞳からこぼれている。 悲しいわけでも、嬉しいわけでもないのに 勝手に涙は流れていく。 それはよけい、李紗の心を混乱させた。