俺の姫は幼なじみ【完】




「千幸…」



「ぐす…っ…う……?」



「南から…コクられたけど俺の中では千幸が一番だから、ちゃんと断ったよ?」


「…う…ん……っ」




「だから、不安にならなくても大丈夫だよ?」



千幸の頭を撫でる。




「うん……ぐすっ…」




しばらく千幸を抱き締めながら頭を優しくなでた。







「…ありがと…日向」



千幸は俺の目を見て、そう言った。



涙で潤んだ瞳。



赤くなった鼻。



すべてが愛しい。




「落ち着いたか?」



「うん…」



「俺は千幸だけしかみてないよ?」



「うん…//」



千幸はうなずいた。



可愛いな…




「不安にさせて、ごめんな?」



「大丈夫!!

日向がモテることは承知してるもん」



千幸はニコッと笑った。



「なんだそれ」



俺もつられて笑う。




やっぱり笑顔が似合うな…千幸には。




「さて…と」



千幸が立ち上がった。






……?








「じゃぁ、帰るね」





千幸は笑顔で言った。










え…?


えぇ?




ちょっ…まて(汗)←