千幸は棚から紙袋を取り出すとベッドから降りて俺の目の前に立った。 そして、紙袋の中から何かを取り出した。 …―っえ…? 千幸の手にはマフラーが握られていて…俺はびっくりして声が出なかった。 ニコッと微笑みながら、千幸は背伸びをして、俺の首にマフラーを巻いた。 「ちょっと早いけど…、メリークリスマス…♪」 ヤバい ヤバい ヤバい 嬉しすぎて 苦しすぎて 泣きそうだ 「…あ…ぁりがと…な」 「うん♪」 千幸は一瞬で俺の心を持ってく。 すげぇな…こいつ。