その日から一週間、俺は部活に集中した。 一度も病院には行っていない。 凌も驚いていた。 「日向、そろそろ帰っぞ〜」 「先帰ってて」 「まだ練習すんのかよ?」 「おぅ」 「あんま無理すんなよ」 「おぅ、じゃぁな」 放課後も部活が終わってから、一時間は残って走っていた。 千幸のことを忘れるためかのように。