―――…… 「…はぁぁぁあ……っ」 大きなため息をつきながら机にだらーんと伏せると、凌がやってきた。 「でっけ―ため息」 ふっと笑ながら凌は言った。 「千幸ちゃんなら、大丈夫だろ?」 「…ならいいけど…」 「ほら、次、体育だぞ」 「はいはい」 俺はだるい体を起こした。 千幸のいない学校は、まったく楽しくなく、 朝練もさぼりがちになっていた。