はっとした俺に晴矢は驚いたように



「亜月…………。亜希菜はどこだ?………。」



晴矢の目は涙ぐんでいた



晴矢の仲間らしき奴らは知り合いなのかと晴矢に問いかけていた



未練たらしい奴だな


亜希菜とは別れたんだろ



さっさと諦めろっつーの



「今、一緒に住んでないないし、どこの高校行ってるかも知らないから。」



俺は二宮の手を掴みその場から去った。




晴矢達の姿が見えなくなると走りだし



少し遠くの場所まで来たら足を止めた。



「大丈夫か??」

「ううん」


素の俺に驚いたのか戸惑い気味に答えた


「家どこ??」

「…………だけど」

「送って行くよ」


そんなに遠くじゃないし、まぁいいか