いばらの森は進む程に激しく、 王子を傷つけました。 しかし王子はその度に 心の力を強く持って、 刺の道を進みます。 そしてやっと 姫の元へとたどり着き 目覚めの口づけをしたのでした。 出会った姫は、満面の笑顔。 『…夢の中で ずっと出会っていた方ですね ありがとう。 長い眠りから目覚める事が、 出来ました』 王子は 夢の中よりも、数段美しい姫に 大喜びです。 さっそく城へ行こうと姫の手を取った時 ――― 何と姫は 『待ってください 』 そう言ったのです。