いばら姫







   「  もしもし アズか? 」






仕事納めが今日と聞いて
わざわざ連絡をくれたキモチが嬉しくて
心臓が痛い位に、ギュッとなる




――― 目覚め始めた俺の姫は

ジッとしてなんか居なくて
見るもの聞くもの、興味津々だ

今日は、この冬一番の大雪が降ったらしく
スタジオメンバー総出で、
雪合戦をしたらしい







人を、撮ってみようと思った事


動く事が出来るのか
無謀とも思える、
真木の造ろうとしている船


灰谷はユカちゃんと
クリスマスにデート出来たのかとか


色々な事が頭の中を巡ったけど

まだ、アズには言わない



自信あり気に笑う、
青山の看板を、ちょっと振り返り
睨みながら



――― 晴れ間の出て来た空の下


だいぶやり過ごす事に馴れて来た、
刺々しくもある、人の絡まる雑踏


東京、ビルの谷間


白いスクランブル交差点の真ん中

点滅する青を目印に
ただ前を見て 走って行く