質問が終わると
途端に少女達は駆け寄って来て
「 何かの取材ですか〜?! 」
「 え 雑誌に載るの?! 」と
一気に、けたたましくなる
「 … いつかね
まだ時期は判らないかな 」
そう言うと口々に文句が出始め
ポケットに入れたデジカメで
俺が写真を撮る事にした
戸惑う眼鏡の表情を真ん中に
総勢十二人が、騒ぎながら
示し合わせた様に
同じ様なポーズをとる
――― 多少態度と、言葉遣いは粗いが、
こういう女の子達の中にも
結構気のいい奴が多い事を、
俺は知っていた
まず眼鏡の彼女へ
そして各グループの、内一人に
デシカメから携帯へ、今のデータを送る
個人的な携帯番号とメアドを聞かれたが
それはさすがに教えなかった
代わりに、お礼を言いながら
眼鏡の彼女が、手製らしき名刺を渡す
" バイバーイ! "と
皆、声をあげて
ヒールの音を立てながら、去って行った
「 ――― あの!! 」
両手で差し出されたのは
水色の紙に名前
" 佐伯 リツコ " と、あった
「 サエキさん? 」
「 はい! 本当にありがとう! 」
「 はい
んじゃね 急ぐんで 」
まだ手を振っている気配を感じながらも
信号が変わったのを見て
服屋が並ぶ、右の通りへと走る
渡りきった所で携帯が震えて
着信を見て、慌てながら取った


