「 岡田さ 人を、撮りなさいよ 」
「 …… え 」
「 俺もさ、岡田が出した作品見てるから
ここで会った時
『 え?! イメージと全然違うじゃん!』
って驚いたんだよな 」
「 … イメージ? 」
「 " ボク!この世の汚いモノなんか
一切認めません!
空想の世界で生きて行くんです! "
みたいな、
気が弱そうで勘が強くて …こう 」
「 …俺じゃないですか 」
思わず、笑ってしまった
「 うちは、揉め事嫌なんで
事務の人も、女性置かないんだけど
一番新規の君に、
お茶入れて貰ったりしてるけど
岡田が来るまでは
飲みたい奴は勝手に飲め形式だった
―― 岡田がタイミングよく
いつも皆に入れてくれるから
君がお茶くみ係になっちゃったんだ 」
「 え そうだったんですか? 」
「 うん
ん〜… 岡田はさ
人を凄く、見てると思うよ
これな
人のアイデアに
あんまり口出すのも良くないけど
シリアス展開じゃなく
思い切りドタバタモノにしてみないか?
主人公・男、って書いてあるけど
これ、老人に変えて ――
瀕死の妻を、助ける薬を捜しに
放浪に出るんじゃなくて
何か別の物に、朝起きたらなっててさ
それを元に戻す為の旅とか…
前作の、サカナが段々、
ロボみたいになってく疾走感
でも段々生々しい感じになって行って
風景の透明感とのギャップがあって
かなり魅力的だと思うんだよね 」
「 ――…… 」


