いばら姫





「 あのね、私

やみくもに、無茶したわけじゃないよ

おばあちゃんが
連れて来てくれた傭兵さん達
物凄い強かったから、お願いしたし



野音の時は

…リュウジ、相手が女の人で
知り合いだったから
一瞬動きが止まったの

私が見た時、もう刃先は直前にあった

―― リュウジは強いから
大ケガしても
きっと捕まえる為に動いちゃう





―― でも
もう終わった事なんだよ

皆に出会って
私ちゃんと、大切なものが出来た

会社の中で、色々あったよ
ズルイ人、怖い事


でも一番怖かったのは、その眼

…昨日から淳も、
皆と同じ目してる… 」



「 ――― 眼 ? 」



「 すまなそうな…辛いみたいな…

それに、
色々あっても全部、私には内緒で


クウヤは
…本当はギター弾きたい筈なのに
会社大きくして、何か今でも
色々してるの知ってる…


イケヤンは元々、新しい事
チャレンジするのが好きだから映画録るのに飽きれば 」



「 アズ 」



少し興奮気味に話すアズの体は
寒さも手伝って、少し震えている




「 …とにかく、一回 部屋に戻るよ 」


「 やだ! 」


「 皆心配するっつってんだよ!! 」


「 ――ほら! 淳だって、
去年と違うじゃん!
全然さわらないし!! 」





「 ―― 何よ アズ…

   触ってほしいのか? 」


「 ちが… そういう意味じゃなくて! 」



「 じゃあ、 " 遊ぼう "

ここはちょっと明る過ぎかな

―― 移動しようぜ 」