いばら姫














――― 翌朝


前日に引き続き
窓からは、冬特有の 眩しい光


部屋から出ると
携帯を耳元辺りで握った、
アズの明るい、嬉しそうな笑い声

すぐにそれは
日本に到着したばかりの
青山との会話と判る

真木に電話は帰り、少し席を立って
仕事の話をしている様子



アズはしばらく、その顔を見つめ
真木が電話を切ると
視線をテーブルの上に戻した


「 おはよう! 淳 」


「 おはよ 」


「 オハヨッス!
飯来るから少し待ってろな 」


「 うん 」


テーブルの上に
薄い透明プレートのテレビ
何かコメディがやっていて

字幕も無いそれを見て、アズは笑い
横で手帳を開く真木も、同時に笑う


「 ―― 風呂、入って来るよ 」


俺はそう言って、
部屋に戻ろうとしかけた時
アズの部屋から携帯の着信が鳴る

ぱたぱたと扉に入り
―― すぐにアズは、扉から顔を出した