「 起きてるー!
…そうだった 待って …なんか 」
「 どうしたんだよ 」
真木はニヤリと、すぐに立って
アズの部屋に入ると、
爆笑している声がする
アズは真木に抗議しながら
頬を膨らませ、
俺の目の前のソファに座った
「 …何したのよ 」
「 寝巻着たら、
…ズボンの裾のトコ、縛られてたよ 」
俺は少し笑い
―― 膝の上で手を組み
" アズからの話 "を、覚悟して待った
…初恋は実らないって言うし
状況を考えて、赦される事じゃ無い
仕方ないんだろうと思う
「 ―― 淳 」
「 … うん 」
「 こ、このリップ 何処で買ったの?! 」
「 ―― え ? 」
アズの突き出した手には
だいぶ周りの印刷が禿げた
ほとんど白に近い、リップクリーム
「 … アズ、 お前 これ 」
「 うん 去年、淳がくれた奴
もうね
ずっと使ってて、無くなりそうなの
ドラッグストアとか廻って
ホームページとかも見たんだけど
何処にも無いんだよ
これ、何処で買ったかおぼえてる?! 」


