―― 真木は暖炉の火掻き棒を弄り
カラン と
焔の散る音が響く
横に中座し、
テーブルに腕を付いた俺の方を
アズは向かず
真っ直ぐな紅の瞳は 空
「 心を助けてくれたから
淳、Maximに会った初めての日
格好悪いけど…
私、死のうとしてたんだ 」
「 ―― は? 」
「 …新しいお家、綺麗で広かったよ
お父さんがお仕事で忙しくても
帰って来る時には
いっぱいお土産、持って来てくれた
幸せだねって
毎日お手伝いさんに言われた
でもね
お父さんが私を見る目
ずっと哀しそうだった
――― 負い目みたいな、
気を使う、そういう目
広い部屋に、ずーっと独りでいた
ゲーム、…湿地歩いてて
あそこ、町から遠いでしょう
雨降ってて
暗くて
―― 私ずっと、このまま歩いてて
しばらく、
こういう景色しかないんだよなあって…
だったら、もう…いいかなあって
だから自己紹介カード、
Maximが助けてくれた時
渡さなかったし、貰わなかったの
そしたらいきなりMaximは
洞窟を抜けて、青空と虹の花畑に
連れてってくれたよね
私、…あんまりパーティーに誘われない、
光遣いだったのもあったけど
あの頃はSeroとかと、
決まった場所しか行ってなかったから
あんな場所あるなんて、知らなくて
こんな近くに
こんな綺麗な場所あるんだって
…ハッとなったんだよ
――― それから…
ボスで呼ばれて…
Maximの戦い方、凄いかっこよかった
冷静に判断しながら
でも、行くところは行って
私が自爆技使った時も
Sero以外で、初めて
あの技使った後の Az から、
敵からターゲット外すのを見た
信用してくれて、私が次何使うかも
ずっと判ってる感じだった
その後、回復向いてるって
――― 『 へっぽこでもいい 』って
…… そう、言ってくれた 」


