いばら姫




「 ―― なん

何で、とめないんだよ?!」




「 …気持ちが判るからだとよ

青山と、小松原さんの件でさ
…オレらの前では
知らない振り決め込んでたけど
相当、しょげてたしな



んで、ここ迄行動力ある人なら
淳と二人で居れば来る

来るのが判ってるなら

最初はサシで殴り合うとか
ワケわかんねえ事言ってたんだけど


…もしアズルに何かあったら

今度は本気で青山が
オマエを殺しにかかるだろうし
水谷だって何するかわかんねえ


――… これ、
冗談で言ってるんじゃねえからな?




でも捕まえなければ
自分が正義と思い込んでる奴は
またやる


ここで無難に終わらせたとしても

もしオマエがいつか、

―― 違う誰かを好きになった時
その矛先は、その" 彼女 "に向く

こういう時のストーカーは
世界には、自分と対象しか居ないからな



だからアズルは防弾チョッキ着て、
ガードの囲む公園で待ち
オレはオマエを向かわせた


―― 灰谷にはアズルが話して

でも青山は絶対に
こんな事するなんて許さないしな

気どられないうちに済ませてくれて
本気でびっくりしたわ 」




「 ……俺だって、

    知ってれば、こんな… 」



「 ―― アズルがな
" 好き "って言ってしまった
自分の責任もあるって言ってたぞ 」



「 … 責任て… 」




「 " 淳は

―― 見た目も、素性も、何も関係ない
素の自分を好きになってくれる人を
ずっと捜してんだと思う


 Az は、いつか逢う、その人の代わり


でも淳は家を出て、
これから自信をいっぱいつけて
自分の力で歩いて行く "」




「 ――… まだ

  そんな事言ってるのか 」



「  岡田 」



「 もう説明はいい!!

どいつもこいつも…面倒臭いんだよ!! 」