いばら姫






空は、薄水色の快晴 ――



道路を渡った公園の木々には
白い綿帽子

雪に冷やされた空気が、頬に冷たい



園内の何処かに、滑る場所があるのか

歩道沿いには
既にスキー板を履いて
滑りながら進んで行く人

カラフルなスノーボードを抱える若者

ソリを持った親子連れが
賑やかに声をあげながら歩いている



普段の倍は人が居そうな
歓声が そこかしこで聞こえて来る
セントラルパーク



ホテルから道を渡り
入ってすぐのベンチ前に、アズは居て
足首まで届くダウン、首にはマフラー
ニット帽を被っての完全武装


子供の群れに混ざりながら
大人の背ほどもあるスノーマン作成中で
手袋には既に、雪の層が出来ている



どんどん集まって来た子供達は
アズの手を引っ張り、何か話し掛け

青山は大繁盛の
ジャングルジム状態になっていて
片腕に子供、片手にバケツ

スノーマンの一番上に
雪を一生懸命盛っていた



―― 少し離れたベンチに、
冷めた様子の灰谷

こちらには、子供が一切近寄らず
そのはっきりした対比に
思わず口の端をあげて、苦笑してしまう