いばら姫






『 … 何処? 』


「 タワーの屋上

それから多分、
地下駐車場に向かったんだと思う 」


「 アズの姿は?! 」


ジョンは首を、横に振る


「 …でもネ
入口、観光ルートで、二人の姿を
誰も見てないんだヨ

だとしたら、
オフィスエリアからしか無いんだけど

マキさん、
アオヤマは、パスはもちろん
持って無い、って 」



―― 東洋人の顔は
皆、同じに見えるって話も聞くし
特徴を聞いていたとしても
観光客があんなに沢山居る場所だし
見逃しても仕方ない ――


「 一応、アオヤマから聞き出せた
誰も居ないライヴハウスか…映画館、

例えば、もう使われていなかったり、
貸し切り出来る、そんな場所
ピックアップして来たけど


…100件以上あるんだヨ

電話して繋がらない所もあるだろうし
本人が出る可能性は少ないだろう?

―― もう移動してしまって
全然関係ナイ場所にいるかもしれな…

チョット!!
それ、ベースだよネ?!
ナゼここにあるの?! 」





――― 足が勝手に動いて

ゆっくり、歩き始めていた