いばら姫





「 …灰谷 」


『 …何 』


「 このビルの地下って
…何階まで在る? 」


『… 公式には、駐車場と、
各レストランへの食材搬入エレベータ
配管、配電室、ゴミ集積所

深さは地下二階まで


かなり昔、
"魔法でも使ったんじゃないか"

そう言われる位の、
ビル建設記録最短で作られたし
当時の資料、余り残ってないから
もしかしたら
秘密の地下室みたいのが
あるかもしれないけど 』


「 …そっちに青山が
閉じ込められてる可能性は? 」

『…避雷針の部分よりはあるかもね 』


「 で、でも、私思うんだけど
…入口からここまでも、
観光する人用の通路、
バッチリ隔離されてたし
ガードマンみたいな人、沢山いた

地下に行くって、どうやって行くの…?」


『 …会社に、地下へ停める
許可を取った人間しか入れないけど
出入りが激しいと思うから
パス一つで入れたり、
チェックも甘そうな気がする


その車に潜り込むとか
……友達になって
助手席に乗り込むとかね 』


「灰谷、行ってみよう…!」


『…問題は
外から地下へは行けても
建物の中から行けるルートが無い


地下へ行けるエレベーターは
オフィスエリアの中に一台しか無い
そしてガードマンが
常駐してチェックしてる


あるとすればダストシュート
…捨て口に、カッター付きのね 』


「 …… ひ

で、でも… あれってさ?!
あの方法は無理なの?! 」


『 …あの方法って? 』